ヨガの中で太陽礼拝って重要そうだと感じるけど、どんな効果や背景があるのかな?
みなさんは「太陽礼拝」ってご存知ですか?
ヨガのレッスンに参加したことがある方なら、一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
しかし、なんとなく重要だとは分かっても、その理由や深い効果までは知らないという人も多いのではないでしょうか。
太陽礼拝とは?動画で基礎から理解
太陽礼拝ってなに?とイメージが湧かない方は、次の動画が太陽礼拝です。
ヨガのクラスではウォーミングアップとして行われることが多い「太陽礼拝」。
「礼拝」というとなんだか物々しい感じがしますよね。
ちなみに、サンスクリット語では「スーリヤ・ナマスカーラ」と呼ばれており、スーリヤは太陽、ナマスカーラが礼拝を表しています。
英語では「サン・サルテーション」と呼ばれており、サンが太陽、サルテーションが挨拶という意味。
一体どのような背景で生まれたものなのか、まずは歴史をチェックしてみましょう!
太陽礼拝の歴史って?
ヨガの歴史は、およそ5000年。
今が2020年であるということを思うと、どれほどすごい歴史を持つものなのかが分かりますよね!
そしてその中で生まれた「太陽礼拝」の歴史はというと・・・なんと約100年ほど。
驚くことに、意外と新しいシークエンスなのです!
ヨガ誕生の瞬間からずっと受け継がれている動きなのかと思ってた・・・
では、「そうか!100年前の人が太陽に拝むために生み出したのか・・・」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんね?でも、実はそれもまた少し違います。
厳密にいうと、現代でも親しまれている太陽礼拝になったのが約100年前で、起源となったものは10世紀ごろのインドにはすでに存在していたようです。呼吸に合わせて動くヨガ「ヴィンヤサヨガ」の1つとして行われており、太陽が神の化身であると考えた人たちが体で祈りを表現したものが起源であると言われています。
だから「礼拝」と呼ばれているようですね!
なんで今の形式で広がったの?
太陽礼拝がこんなにも有名になった理由は、インドの独立運動にあります。
当時、インドはイギリスの植民地でしたが、1920年ごろより独立運動の動きが強まりました。その中で一般人の健康増進と青少年の鍛錬が必要とされたんですね。
そして西欧の近代的な体操に触発されて生まれたのが、ヨガをベースとしたインド式の体操、つまり今の太陽礼拝。原案を考案した西インドのアウンド藩王国の藩王アッパ・パントらによって普及活動が行われ、今に至るのです!
つまるところ、今の太陽礼拝は健康やトレーニングのために生み出されたものであるということ。日本でいうラジオ体操のようなものなのです。
だからこそ、レッスンではウォーミングアップとして使われることが多いんですよ♪
太陽礼拝をする効果やメリット
全身を大きく動かす太陽礼拝には、以下のような効果があります。
- 筋力アップ
- 血流改善
- 柔軟性アップ
- 呼吸量アップ
ザッとあげただけでもこれだけの健康効果があるのです!素晴らしいですよね。
しかし、太陽礼拝のメリットはこれだけではありません。
考案者であるアッパ・パントは著書の一部で以下のようなことを語っています。
【太陽礼拝の生みの親「アッパ・パント」の著書より】
- 太陽礼拝を意識的に正しく行うことができれば、体のエネルギーを活性化できる
- 自分と他者との違いから生まれる混乱や衝突がなくなり、純粋な愛や思いやりの心が芽生える
特に注目なのが2つ目。心も穏やかになるということですね。
実際、背骨を動かす縦の動きが多い太陽礼拝は自律神経にも好影響を与えます。また、毎日決まった時間に行うことで、心や体の異変に気づくこともできるのです!
太陽礼拝のやり方【動画あり】
「太陽礼拝にチャレンジしたい!」という方のために、詳しいやり方を解説いたします!
慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、ご自身のペースで取り組んでみてください。
太陽礼拝の手順
- マットに両足で立つ。足は腰幅、両手は胸の前で合掌。(山のポーズ)
- 息を吸いながら両手を上にあげる。
- 吐く息に合わせ、手を遠くに引っ張りながら床へと下ろす。(前屈のポーズ)
- 次の吸う息で上半身を半分持ち上げる。背骨はまっすぐ伸ばすのがポイント。(半分の前屈のポーズ)
- 吐く息に合わせてもう一度深い前屈を行う。(前屈のポーズ)
- 吸う息に合わせて足を一つずつ後ろへ引き、頭頂からかかとまでが一直線になるようにする。(板のポーズ)
- 脇を締めたら吐く息に合わせて肘を曲げ、体を床へと降ろす。(チャトランガ)
- つま先を伸ばしたら両手を胸の横に置き脇を締める。吸う息に合わせてゆっくりと上体を持ち上げる。(コブラのポーズ)
- 吐く息に合わせて上体を元に戻したらお尻を後ろへ引き、かかとの三つ折りの状態へ。(チャイルドポーズ)
- 次の吸う息に合わせてお尻を高く持ち上げ、体全体で大きな三角形を作り数呼吸置く。(ダウンドッグ)
- 吐く息に合わせて両足を両手の間へと歩かせ、再び前屈のポーズへ。(前屈のポーズ)
- 吸う息に合わせて上半身を半分持ち上げる。(半分の前屈のポーズ)
- 吐く息に合わせ再度深い前屈のポーズをとる。(前屈のポーズ)
- 吸う息に合わせて両手を遠くに引っ張りながら起き上がり、胸の前で合掌。(山のポーズ)
太陽礼拝の効果を上げるポイント
ヨガマット1枚分のスペースさえあれば、自宅でも簡単に行える太陽礼拝。
ぜひ、以下のことに注意しながらチャレンジしてみてくださいね^^
空腹の状態で行うようにする
太陽礼拝だけでなくヨガ全般に言えることですが、基本的には空腹の状態で行うのがおすすめ。腹式呼吸は内臓に刺激を与えるため、胃に何かが入っていると消化不良を引き起こしてしますのです。
最低でも直前の食事から2時間くらいの間隔はあけるようにしてみてくださいね。
コップ一杯の水を飲んでから行うと◎
空腹の状態で行うのがいいとはいえ、喉がカラカラの状態で行うのは避けましょう。乾燥によって思わぬ体調不良を引き起こしてしまったり、汗をかくことで脱水症状に陥ってしまったりする可能性があります。
太陽礼拝をしようと決めたら、まずはコップ一杯の水で喉や体を潤してから。そのほうがより集中して行えますよ♪
できれば毎日同じ時間に行う
「太陽礼拝の効果」の項目でも説明しましたが、太陽礼拝は毎日行うことで自分自身の体や心の変化に気がつくことができます。より正確に変化を感じとるためには、毎日同じ時間に行うのがベストです。
条件を揃えることで、自分の変化にさらに敏感になることができます!
特に時間に指定はありませんが、おすすめなのは朝。空腹の状態で行えるのと、朝に行うことで1日を前向き&フレッシュな気分で過ごすことができるんです!
まとめ
以上、太陽礼拝の歴史や効果について説明いたしました。今まで馴染みがなかったという方も、「やってみたい!」という気分になったのではないでしょうか?
簡単な上サクッとできるので、毎日の習慣として取り入れやすいのもポイント。また、太陽礼拝をマスターすることで基本的なヨガのスキルもアップします。
ちなみにこの太陽礼拝、年末年始には「煩悩を浄化する」という意味を込めて108回行う人も少なくないんです!ビギナーさんからすると果てしない話に感じるかもしれませんが・・・慣れてきたらぜひチャレンジしてみてくださいね^^



